monadoの作品とお肌つやつやさんの作品、AD村田さんの作品です。
「護法少女ソワカちゃんにおける超時間的特性について」
monado・妙に変な作品
『護法少女ソワカちゃん』(以下『ソワカちゃん』)は奇妙な作品である。
なんとも形容しがたい絵柄、無駄に奥深い歌詞と引用、独特のメロディー、なにもかも奇妙なのであるが、「修羅礼賛」からその世界に迷い込んだとき最も驚かされたのが、こんなにも大量の作品が作られているのに第1話がどこにもないということだった(2008年1月当時)。まったく妙に変である。
とりあえずOPとEDを見た時点でソワカちゃんワールドに飲み込まれたため、ググるなどしてまとめサイトを発見。そうこうするうちに、いまだ第1話はupされていないという衝撃の事実を知ることになった。
それからむさぼるようにkihirohito楽曲に染まっていった自分にとって、いつしかソワカちゃん第1話は、過去に存在したと言われているが今や失われた架空の書物のように、新作を見るたびに意識するようになっていった。
もしや最後までupされないのではないか? 『ソワカちゃん』ならありうる! しかし、そんな思惑は良い意味で裏切られ、第1話は4パートにわたって壮大な展開を見せる。そんな折、忘れることのできない作品「はすのうてな」が発表された。平日の16時にupされるという異常事態の中、仕事もそっちのけで見入ったことは、いまだ鮮明に思い出せる。パパ和尚との別れ、旅立ちの決意......ここまでソワカちゃんと苦楽?を共にしてきた信者ならば、涙せずにいられない名曲である。
だが待ってほしい。この感動はいったいどこから来るのだろうか? 冷静になって考えてみると、これも妙に変な感動なのだ。
・三つの目で見る
仮に話数順に見たとするならば、この感動は得られなかっただろう。それは想像に難くない。
その後展開される物語を、そして直後に訪れるであろうクーヤンの死を我々は知っている。もちろんそこから生まれる感動はあるだろうが、それならば回想シーンでも同じ感動が得られるはずだ。そこだけが要因ではない。
「はすのうてな」が回想シーンと決定的に違うのは、ここでのソワカちゃんとクーヤンは、この先の物語を知らないということだ。更に言えば、ソワカちゃんたちが知らない、ということを視聴者が知っているということである。
とてもややこしいので、丁寧に糸をほぐしてみたい。
まず物語の先を知っている視聴者からすると、この先クーヤンが死んでしまうのに、ソワカちゃんたちは何も知らないのだなあ、という発表順から見たメタ視点での感慨がひとつある。そこにプラスして、あくまで話数順に見ているという前提での視点から、ソワカちゃんに感情移入し旅立ちの決意を共にするという興奮がある。
こうして二つの異なる視点が同時に交錯し、複雑な味わいを喚起させているのである。妙に変な発表順であるがゆえに、普通ならば相反する視点が同時に立ち上がる。ここに『ソワカちゃん』は発表順に見ろ!とよく言われる理由があるわけだ。
更に蛇足で加えるなら、視聴者それぞれが見た順番における視点というのも考えられる。視聴者は必ずしも発表順か話数順で見るわけではない。ニコニコ動画の特性上、どこから、どの順に見るかは視聴者の気まぐれ次第だからだ。ただし、この順が実際にどのような効果を生むかは、視聴者個人の体験に依存する部分が多いので断言はできない。ただ個人的な経験から言えば、どこから見始めたかという体験は『ソワカちゃん』への思い入れを語る上で大きな材料になる。
さて時系列がグチャグチャになっている作品は、読者の頭の中で話を再構成することを強要される。それゆえに登場人物の死を扱う「はすのうてな」のような展開は、先を知っているというメタ視点から見れば、下手をすればしらけた展開になりかねない。そこを一気にシリアスな楽曲を持ってくることでカバーし、信者の心に楔を打ち込んでいるところも見逃せない。いや聞き逃せない。
これは物語の未来を知っているということを逆手に取り、時系列で言うと逆に伏線を回収した形になるだろう。ちなみに『ソワカちゃん』では、時系列をさかのぼっての伏線回収は数多く、たとえばOPで登場するパパ和尚がヘッドセットをつけている理由などは実に見事だ。
そもそも時系列がグチャグチャになっている作品というのは、それほど珍しいわけではない。特に時系列が逆になっているような作品は山のようにある。そこにある種のトリックがしかけられていたりもする。
ただしそれらは書籍や映画など、見る順番を固定されているメディアに限られてきた。ニコニコ動画というそもそも見る順番を視聴者に強要できないメディアにおいて、それがどれほどの効果をあげるのか。それは作者であるkihirohito氏も計算できなかったに違いない、と思うのだが......それとも、まさか、これもある種のたくらみであるとしたら......
・歴史が物語だ!
これまで語ってきたことを整理してみよう。
『ソワカちゃん』には、発表順、話数順、視聴順と計三つの時間軸が存在する。そして(矛盾するような言い方ではあるが)それぞれを同時に区別して楽しめる!
これはニコニコ動画が基本的に単体で動画がupされる、というシステムであるがゆえに起きた事態である。ということは強調しておきたい。
さて、ここからは少しばかり勝手な想像を書かせてもらうことにする。
もしも、ニコニコ動画は好きな順番で見れるし、好きな話数から見始められるのだから、up順がランダムだっていいじゃないか!という思惑がkihirohito氏にあったとしたらどうだろう。発表するプラットフォームの特性を読み切った行為だとすれば、それは批評的に見ても極めて巧妙と言わざるを得ない。もちろんkihirohito氏自体は、これまでのインタビューでそのような回答はしていない。
いや、まさかとは思うが、kihirohito氏ならそこまで考えてやりかねない......と一介の信者としては妄想を膨らませてしまったりもするのだ。そう考えると、ひとつひとつの作品が、それなりに単体でも楽しめるという合理的な説明がつけられる。どこからでも入っていくことができ、どの順でも楽しめる。実にニコニコ動画向けだ。そして今後もまた、いきなり話数が飛ぶことだってあるかも、という可能性が信者のハートをふるえさせる。
こうして『ソワカちゃん』は視聴順序という要素すらも、物語を楽しむ要素に組み込んでゆく。歴史が物語だとするなら、時間軸に並んだエピソードの連なりばかりでなく、攪拌された歴史もまた物語となるのはむべなるかな、というわけだ。
・汚れちまった悲しみに
こうして『ソワカちゃん』の特性を分析したところで、いよいよDVDの第二巻である『覚の巻』が発売される。
『乗の巻』でバラバラに提供されたエピソードが、ついに『覚の巻』で補完されひとつの時輪を閉じる。つまり『覚の巻』を見て初めて『乗の巻』を見終えたことになり、ようやく『ソワカちゃん』の真髄に触れたことになるのだ。
もしもニコニコ動画で数話だけ見て放置しているあなた、もしくは『覚の巻』をまだ予約していないあなた、ぜひとも隙間のエピソードを鑑賞していただきたい。そこここに仕掛けられた広い意味でのネタの巧妙さに、思わずニンマリしてしまうはずだ。
と長々と語ってきたのだが、『ソワカちゃん』の小学生でも楽しめてしまうアッケラカンとした作風と、こうした内包された複雑な多面性は凡庸な批評をはねのけてしまう。というより、批判的な側面から作品を鑑賞し、やたら小難しいことを語りたがる人種の足をヌメヌメと絡め取ってしまう。同時に、その得体の知られない、妙に変な感じがソワカ語り(『ソワカちゃん』について語ること)を病みつきにさせる。
時折、これから何も知らずに『ソワカちゃん』を視聴できる人が酷く羨ましく思えるときがある。『覚の巻』が発売されたあかつきには、「修羅礼賛」を偶然視聴してしまったあの日のように、無心で『ソワカちゃん』を楽しみたいものである。汚れちまった悲しみに耐えながら。
全てのソワカ族に・・・
お肌つやつや8 02/01 13:30 2KiabD オレは、世界で一番この動画を待ってた!!!!!!!! 00:28
15 02/01 13:32 2KiabD ※鳥肌注意※ 01:40
25 02/01 13:35 2KiabD これは鳥肌 04:17
27 02/01 13:35 2KiabD 鳥 肌 全 開 04:37
33 02/01 13:37 2KiabD ※ソワカファン、鳥肌注意※ 05:46
36 02/01 13:37 2KiabD 今から泣きます・・・ 06:03
42 02/01 13:38 2KiabD 鳥肌やばいですwww 06:39
47 02/01 13:39 2KiabD 来るぞ・・・ 来るか!!?? 07:20
52 02/01 13:40 2KiabD ※皆で号泣しましょう。 5秒前!!!※ 07:21
57 02/01 13:41 2KiabD ※クーヤンファン注意 08:18
59 02/01 13:42 2KiabD ※イケメン派ちゅうい 11:27
76 02/01 13:49 2KiabD ※マローラモファンの方、感動に、ご注意を。 17:51
90 02/01 13:55 2KiabD ※全てのソワカ族に告げる・・・ 22:30
93 02/01 13:56 2KiabD 全てのソワカ族に告げる・・・ 歌え!!! 22:31
95 02/01 13:57 2KiabD 全てのソワカ族に・・・・・・ 23:13
117 02/01 14:07 2KiabD 仏とかっていうレベルじゃねーぞwww 仏の上か!?? 07:10
118 02/01 14:07 2KiabD 来るぞ。。。 07:20
119 02/01 14:07 2KiabD 来るか!!?? 07:23
122 02/01 14:08 2KiabD こっから繋ぎ仏 07:47
138 02/01 14:21 2KiabD やばいwwwとりあえずア ナ タ ニ ト ド 、 ケ ッ ー ! ! ! ! 02:21
151 02/01 14:26 2KiabD 友人何彦見てて、今の聞いて鳥肌たった奴挙手!!! 01:50
153 02/01 14:27 2KiabD ノシ 01:57
221 02/01 15:14 2KiabD これは夢の旧作史上の神曲 09:58
226 02/01 15:14 2KiabD 聖アウスラ学園、合格してみせるッ!!!!!!!!!! 07:01
230 02/01 15:15 2KiabD これはDVD版で知った。そして好きになった。 14:23
239 02/01 15:17 2KiabD 全てのソワカ族に・・・ 22:39
241 02/01 15:18 2KiabD 全てのソワカ族に・・ 22:53
244 02/01 15:18 2KiabD 『全てのソワカ族に・・・』鳥肌立ったぜww 23:38
ADむらたさんの作品
ある日、僕が礒村さんから言われた言葉は唐突だった「むらたくんさー、ソワカちゃんって知ってる??」
何をいっているのか当時の僕には見当もつかない
「いや、ニコニコで動画になってる、面白いモノなんだけど」
そうやって礒村さんは僕に、ソワカちゃんを検索させ見せてくれた。
----目を閉じれば思い出す、あの時思ったことはタダ一つ----
「この絵、ヤヴァイっすね。」
今でこそソワカちゃんの絵は可愛くなったと思うのだけれども、正直な話、OPの絵を初めて見た時の衝撃はそのようなモノだったのだ。
そんな僕のある種の驚きを尻目に礒村さんは続ける。
「これ、DVDとかに出来ないかなぁ」
時期は7月のことであったか。
僕は当時まだLOiDというレーベルの設立準備期間の真っ最中であった。
ニコニコ関連のクリエイターの元へ細目に足を運び、恐れ多くも色々な話や考え方を聞かせてもらって、では、こういう新しい文化に対して企業側がアプローチ出来る事ってなんなんだろうか、というブレストをしつつ、頭を巡らせ、考えている最中である。
「・・・・連絡取ってみますか?」
この手の作品の作者の人って、結構気難しい様な気がするんだよなぁ、再生数もそんなに多くないし、そこまで目立ってないしなぁ・・・と思いつつも、珍しくも礒村さんが作品の提案をしてきたので、コレは何かあるに違いないと信じ、軽く提案をしたのだった。
ソレからの自分は行動が早かったことを覚えている。まず作者さんに連絡を取り、一度話した後、第一回目電奇梵唄会の中心スタッフの方々を会議室に呼び、キリキリと張り詰め、顎から冷や汗がたれるほどの、緊迫した空気の中
「そ、ソワカちゃんでどういう事が出来るか、意見をください!」
と涙ながらに語ったのが事の発端である(一部誇大表現が含まれております。)
そこから、まず、ソワカちゃんが何なのかと言うことを調べる作業に入る。
ネットに上がっている動画を全て見ることはもちろんだったが、まとめサイトを見て、さくしゃさんのブログを読み、pixivでのソワカちゃんの展開、ニコニコのコメントを随一チェックし、さらに社内での意見交換会(ソワカちゃんを全く知らない人達に見せる)をして、では、会社でやるならば、どのようなポジションに作品を持って行き、どのような展開をさせていくのか、ブレストと構想の日々が続くのだ。
そんな事をしながら電奇梵唄会の日を迎えるのだ。
実はソワカちゃんの話が出てきたのは礒村さんが最初に違いないのだが、その後、僕が別で進めていた案件ゆうきまさみ×kzの「Crosslight」のCDを作っていたとき、先生側のスタッフの方から「むらたさん、ソワカちゃんって知ってますか?」といわれたのだ。
「ああ、丁度今作品化できないかなーって相談しているところです。」
そういうとその人たちはこう答えたのだ。
「いやね、僕らの知り合いで漫画評論家?っていうのかなー、伊藤剛っていうのが居るんですよ。その人がソワカちゃんソワカちゃんってうるさいから、むらたさんの事伝えておきましたよ。」
~続く~